建設コンサルタントが目指す
交通からみた
未来の北海道の姿への提言
北海道美瑛町
SAFETY 安全・安心
4.防災・減災・国土強靭化に対応した
安全・安心な北海道
いかなるときでも
確実に機能する
交通基盤をつくる
混迷を極める世界情勢を踏まえると、国境および北方領土隣接地域を「安全・安心」で「高速」で「信頼性の高い」交通網でつなぎ、
それらを維持し続けることは、非常に重要な取組であると考えます。
有事の際でも人と国益を守る交通基盤づくりへの挑戦
ロシア・ウクライナ情勢から想像し得る最悪の事態のほか、東日本大震災クラスの激甚災害や新たなパンデミックが北海道を襲った場合、道民や国民の活動は大きな制約を受けるため、様々な準備が必要になります。
そうした有事の際においても、道民の暮らしを守り、かつ日本の食料やエネルギーの安全保障を確保するためにも、主要な交通インフラ整備を推進する必要があると考えます。
【道民の暮らしと食料安全保障のために】
- 有事の際でも機能する高規格道路の早期全線開通・強化
- 国境および北方領土隣接地域との交通を担う鉄道・空港・港湾の機能強化
- 高規格道路、都市内幹線道路、空港・港湾アクセス道路の高度化
- 北海道新幹線(新函館北斗~札幌間)の早期開通
- 基本計画路線に示された札幌~旭川間の新幹線延伸
- 道路、在来線(旅客・貨物)、新幹線が独立して機能できる構造を有する津軽海峡トンネルの整備に向けた調査の実施
- 津軽海峡トンネルに接続する道路の整備
【エネルギー安全保障のために】
- 北海道と本州を結ぶエネルギー網の機能強化と新たな高圧直流送電線の整備
国境および北方領土隣接地域での交流を支え続ける交通基盤づくりへの挑戦
ロシア・ウクライナ情勢は混迷を極めており、東アジアにおいても緊迫した情勢が続いています。このような国際情勢のもと、日本と隣国との関係は、現時点においては決して良好とは言えませんが、諸問題はいずれ解決し、隣国との新たな交流のステージを迎えるときが必ずやってくると考えられます。
そうした未来を想定したときに、稚内・紋別・網走・根室などの国境および北方領土隣接地域は、極めて重要な交流拠点となります。したがって、国境および北方領土隣接地域を「安全・安心」で「高速」で「信頼性の高い」交通網でつなぎ、それらを維持し続けることは、極めて重要な取組であると考えます。
- 国境および北方領土隣接地域に向けて計画されている高規格道路の優先的な整備
- 国境および北方領土隣接地域への鉄道網や航空網の維持
- 国境および北方領土隣接地域への交通網維持に対する助成制度の確立
強化すべき交通インフラ
- 高規格道路ネットワークの早期全線開通
- 高規格道路、都市内幹線道路、空港・港湾・ICアクセス道路の機能高度化
- 北海道新幹線(新函館北斗~札幌間)の早期開通、および札幌~旭川間の新幹線延伸
- 新千歳空港の拡充
- 丘珠空港の滑走路延伸と地下鉄延伸
- 津軽海峡トンネルおよび接続道路の整備
- 北海道・本州間の道路・貨物鉄道・エネルギー・通信網の機能強化
- 国境および北方領土隣接地域へつながる交通インフラの優先的整備
その他の提言
- ENERGYエネルギー
- ゼロカーボン北海道を実現する基盤をつくる 交通分野が水素活用の入口をつくる