建設コンサルタントが目指す
交通からみた
未来の北海道の姿への提言
北海道美瑛町
SAFETY 安全・安心
4.防災・減災・国土強靭化に対応した
安全・安心な北海道
災害時や冬期間でも
安全・安心な道路環境をつくる
地震、大雨、大雪、視程障害など自然災害リスクが高まっている昨今では、
リスクを事前に察知・想定し、被害を最小限に食い止めるために、あらゆる手段を講じるべきです。
災害時でも安心できる道路づくりへの挑戦
大雨、地震、津波、火山噴火など、あらゆる災害リスクに対応した道路インフラを整備できるのであれば、自然災害の影響を限りなくゼロに近づけることが可能ですが、実際の道路インフラは想定を超えるリスクに対応することはできません。
そのため、自然災害リスクが高まっている昨今では、道民や道外からの観光客などが、安心して暮らしや活動を継続できるよう、リスクを事前に察知・想定し、被害を最小限に食い止める様々な方策が必要です。
【災害に対する事前対応の高度化】
- 災害シナリオの設定と被害想定の実施
- 維持管理データプラットフォームを活用した事前復興計画の策定
- 被害を最小限にする計画的な事前通行規制に関する制度設計
【災害に対する事後対応の高度化】
- 被災状況や影響をリアルタイムで情報収集し分析・予測するツールの開発
- 分析・予測結果や安全に関する情報を警察・消防等へ自動通報するシステムの開発
- 災害時の安全な推奨経路情報を提供する仕組みの構築
冬でも安全・安心な道路づくりへの挑戦
北海道の積雪寒冷な気象条件の中で、冬でも安全・安心な道路環境を確保するためには、降雪や地吹雪による視程障害や、路面凍結や積雪による通行障害などを克服しなければなりません。2022年の大雪では、大都市札幌の交通も、長期間完全に麻痺する事態に陥りました。
そのため北海道では、雪や寒さの影響を最小限にする方策と、想定を超える大雪への備えについて取り組む必要があります。
- 視程障害時でも安全に走行できる運行支援技術・自動運転技術の開発
- 再エネを活用したロードヒーティング技術の開発と実装
- 通行止め後の早期開放や緊急車両の先導など冬期道路管理の高度化推進
- 避難所としての道の駅の防災拠点化推進
- 待避・避難施設の整備推進
- 除排雪体制の高度化・自動化技術の開発
- 大雪時の緊急事態宣言に関する制度設計
- 冬期道路情報のデータプラットフォーム、および冬期道路デジタルツイン環境の構築
- 冬期災害に強い道路ネットワークの整備・都市内環状道路の地下化
強化すべき交通インフラ
- 冬期災害に強い道路ネットワークの整備
- 都市内環状道路の地下化等
その他の提言
- ENERGYエネルギー
- ゼロカーボン北海道を実現する基盤をつくる 交通分野が水素活用の入口をつくる
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